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2004-05-04

カゼの治療

カゼも鍼灸治療がよく効く病気のひとつです。カゼにはいろんなタイプがありますが、インフルエンザに関してはコストパフォーマンスと他の方への感染を考慮すると鍼灸治療を積極的にはおすすめできません。

カゼの段階として

  • カゼのひきはじめ
  • 高熱期
  • 熱は下がったけれども喉の痛みや咳・くしゃみ・鼻づまり等々の症状がすっきりしない後期

と考えられますが、それぞれの段階に応じたカゼ治療があります。

よく来院されるのは、カゼの初期と後期ですね。カゼの初期は、ふだん通院されている患者さんが、 「薬よりも鍼の方が速く効く」という感じで来られることが多いです。中期(最盛期)は高熱が出ていたりで、家で寝ていたり、 病院に行かれる方が多いです。遠方の方は、鍼灸治療に来られるより、 そのようにされる方がいいと思います。 よほどの事情があって、近所の方なら、来られるのもいいでしょう。

後期は、「カゼが治りかけているんだけどスッキリしないから・・・」 という感じで来られる方が多いです。薬で、むりやり下熱させてカゼが内攻したとか、体力が衰えていてという感じ で来られる方が多いです。中国医学が得意とする分野です。

当院のカゼ治療

当院が所属する中国古流派に、代々伝えられてきた疾科の治療法がベースになっています。疾科というのは感染症を対象とした治療体系で、カゼの治療は疾科の一分野です。

中国の古典で『傷寒論』という書物があって、カゼ治療はこれが柱になっています。。 『傷寒論』は湯液家(漢方家)の基本書のひとつです。 「傷寒」、つまり冷えにからだが冒されたときの治療を基本目的として書かれています。ずいぶんとたくさんの種類があげられており、 治療法が書かれています。『傷寒論』は湯液家向けの本なので、鍼灸治療は少ししか出てきませんが、 当院では漢方薬の代わりに鍼灸でおこなうわけです。実際の治療ですが、カゼは変化が激しいので、 一回の治療は短く、治療間隔も短かく、 原因に直接アプローチが基本です。
緩解期にはからだに元気をつけて、 抵抗力を高める治療をするのをポイントとします。

カゼの治療を目的に初診で来る方はほとんどいらっしゃいませんが、 カゼをひいているときはカゼの治療を優先し、主目的の治療は後日行います。 カゼの治療をせずに主目的の治療を行うと、 カゼが悪化することが多いからです。

カゼのほとんどは治療対象ですが、 インフルエンザで発熱が38度台後半以上であるとか、 肺炎の疑いがある場合は医療機関で治療を受けて頂きます。 昔の鍼灸家はこういったものも治しておりました。 しかし現代では通常の医療機関での治療を受ける方が、 コストパフォーマンスがよいので、医療機関での治療を お勧めしています。

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