toggle
2004-06-15

五十肩の治療

五十肩は、専門的には肩関節周囲炎といいます。何らかの原因で、肩の周辺組織に炎症・変性が起き、疼痛と関節可動域制限を認められる疾患の総称です。治療にあたってはまず原因をはっきりさせる必要があります。また、五十肩の治療は、痛みの原因の炎症を抑えることと、肩の関節の可動域制限を改善するが治療のポイントとなります。

初診では、治療にあたって不適応症かどうかを鑑別して、原因別の治療のコストパフォーマンスなどをご説明します。

不適応症には、感染症やガン由来のもの、腱板断裂などが上げられます。鍼では対応できないことがほとんどなので、至急に医師の診察・治療を受けていただきます。しかしこのような患者さんが鍼灸院に来院されるのはまれで、ほとんどの方は治療対象となります。むしろ、当院には病院や他の治療院ではなかなか治らず、しかたなしに探して来られる方が多いです。そういう方でも、違ったアプローチをすることで、どんどんよくなっていくケースもたくさんあります。

五十肩の鍼灸治療

急性期は、癒着や肩関節の構造上の変性が少ないので、適切な治療をしますと早く治ります。慢性期から治療を始めると、癒着や関節構造の変化で、痛みがなくなっても関節可動域制限が残ったりしますので、早めの治療が必要です。

急性期は何はともあれ強い炎症があり、多くは自発痛(動かさなくても痛む)をともないます。炎症部には発熱・発赤・腫脹といった現象が起きています。強い痛みがあります。このような強い痛みがあると、肩を動かして肩周囲の筋肉や関節の状態を見ることが難しいので、まずはこれを取り除かなくてはなりません。

方法はいろいろあるのですが、経絡の流れを考えて、肩を通っている手足のツボをつかったり整体したりします。患部は触診以外はしません。

ある程度痛みが治まったら内臓の状態を整えます。中国医学的には肩の状態も内臓の状態の反映と考えるので、内臓の治療をします。このあたりが、整形外科や整体専門の治療院などで行われる治療と大きく違うところです。これをやるかどうかが治療効果に大きく影響します。

それと背骨や肋骨の動きをよくしたり、手足の関節を動かしたりする整体的なことをやります。当院では中国流の整体マッサージや、西洋医学的な関節操作法を組み合わせたりします。

関連記事