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2010-06-02

治療中に治った逆子

C子さん 34才 女性

《主訴》逆子

逆子が治らないということで、33週目に来院された。
既に一人お子さんがいるにも関わらず、保育園に預け、
大手コーヒーメーカー営業担当としてかなりハードに仕事をされている。
診察してみるとC子さんは、非常に健康で体力がある。
逆子以外、調整しなければいけないようなところはほとんどない。
体力偏差値70点といったところか。
睡眠時間3~4時間で霞ヶ関で働いているエリート官僚みたいに、
体力・知性が備わった方である。

さて、逆子は基本的に下腹が冷えて起きると考える。
妊娠したにもかかわらず、
ずっと座ってパソコンに座っているので、頭がのぼせて下腹や下半身の血行が悪くなっているOLさんに多い。だから、逆子の治療は、仕事を続けていると、改善率がかなり下がるのが普通である。
特に冷え症のOLさんは手こずることが多い。

棒灸で温めるにも非常に時間がかかる。
しかしC子さんには全くそういったことが感じられなかったので、右の足小指にある至陰穴にお灸(棒灸)をするだけにした。(通常は、鍼をしたり、推拿をやったり、整体してからやらないと、なかなかスムーズに行かない)。

そうすると「お腹の赤ちゃんの動きが激しい」とおっしゃる。逆子の治療をしていると、よく赤ちゃんが動くので「そんなもんか」と思っていた。下半身もすぐに温まった。

治療終了後に腹診をすると、赤ちゃんの頭があった位置が空虚になっている。
横向きでもなさそうだ。ご本人も「蹴られる位置が上(みぞおち)あたりになった」とおっしゃった。

そこで、「逆子が治ったかもしれないので、明日産婦人科で健診を受けられたら、ご連絡ください。」
と言って、帰って頂いた。

コメント


その後、全然連絡がなかったので、結果が気になっていた。3ヶ月ほどして「無事出産しました」とのメールをいただいた。

「ご報告に、行きたかったですが、忙しくて機を逸してしまいました」とのこと。母子ともに健康で、なによりです。

当院は、比較的、難病・難治の患者さんが多いので、C子さんのような健康な方は非常に少ない。たまには、こういう方の治療もいいものだ。

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