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2010-06-02

10年以上続く耳鳴

プチ症例集

A子さん 56才 女性
《主訴》右側耳鳴十数年前から耳鳴りが続く。
原因不明。難聴無し。
大阪の超有名芸人の姉として多くの後輩の面倒を見なければならず、また政治家や財界の大物ともつきあわなければならない。それがストレスとなる。
診察してみると、腎虚と肝虚がありました。

中国医学的に、耳鳴りは腎虚が大きく関係していると考えます。腎虚とは精力減退と、とりあえずはイメージしておけばいいでしょう。元気がなくなったところにストレスからイライラしてのぼせ気味になり、首から肩がつまっておられました(肝虚の症状)。

治療

鍼は苦手というので、推拿とお灸で対応しました。
まず推拿で、のぼせを降ろして頚から肩・肩胛骨の間のつまりを取り除きました。これには単に筋肉を緩めただけでなく、中国医学でいう、七情の治療(ストレスの治療)が入っています。経穴に対して細かい操作を行う微妙な治療です。

最後に腎虚が残ったので、関元と呼ばれる下腹のツボにお灸をしました。5回くらい治療すると、10年来の耳鳴りがすっかり治ってしまいました。

コメント

この症例には、治療した私がびっくり。何年も前からある耳鳴りは、なかなか完治しないのが通常です。だから完治したときはうれしかったです。それと同時に、人間の身体の不思議さを感じさせる症例でした。

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