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2019-08-12

一本鍼・少数鍼・多数鍼

「一本鍼の先生のところで治療をしてもらってたのですけれども、まったく変わらなくて。。。どう思われますか?」と初診の時に質問されることがあります。「どう思うか」と質問されても「体の調子が変わらなかったんだなぁ」としかお答えようがないのですけれどもね。

鍼治療の一穴を重視し、1ヶ所ないし2~3ヶ所の経穴しか使わない先生方はそれなりにおられます。治療にあたって最初の1~3ヶ所までが重要だからそれ以上使うのはよくないという発想が基本的にあるように思います。それは間違いじゃないのですが、体に変化がない、症状に変化がないと意味がないですよね。われわれ治療家が忘れてならないのは、効果をはっきり出すのが重要で、そのために1穴ですまそうが何十穴使おうがどちらでもいい話かとは思います。

私なんかが治療しても1~3穴つかうだけで済んでしまうことはありますけれども、そういうケースはまれで、一穴刺しては反応を見ながらあれこれ考えて5~10穴くらいは使います。多かったら10穴こえることもありますけれども、それもまれですね。私は少数鍼派だとよばれてはいます。何十穴もつかう鍼灸師はいますけれども、さすがにそれは多すぎるなと思いますが、結果が出てればまあいいかと考えています。患者さんの体力は消耗しますけれども耐えられるのであれば。

1ヶ所ないし2~3ヶ所の経穴しか使わないのに効果があげられないけれどもそれに満足している先生って、ごくごく少数のまれな天才的な先生(自分の先生)のやり方を真似て、自分もそれでいいんだと思ってやっておられる方が多いように思います。天才的な先生が1~3ヶ所で済ませられるからといって、それを真似ても凡人にはなかなか難しいです。真似しやすいテクニック的な要素だけではないですから。真似できていると信じ込んで、患者さんの反応を細かく診ていないんじゃないかな?と思います。

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