古典の読み方– category –
-
WEB講義「古代中国の宗教的五行論」を終えて
2年ほど前に仏教サロン京都さんから五行論の講義の講義を依頼されて、やっと今年にお話できたのがこの「古代中国の宗教的五行論」(全二回)の講義でした。 この講義で... -
『春秋左氏伝』(『左伝』)にみられる五材と五行
・五行の起源のひとつとして『春秋左氏伝』の五材があげられることがある。 天生五材,民並用之,廢一不可,誰能去兵天、五材を生じ、民並びに之を用ゐる。一を排するも... -
現代中医学のおかしな五行論
本稿は学生向けに行った講義のノートよりの抜粋です。 陰陽五行思想は一般の方にもよく知られているが、大陸の大学で教えているものと伝統的な理解とは違います。大陸の... -
捻転法の口伝
私が師匠から習ったた古流の捻転法は教科書的な記述とは発想が大きく違い、その威力に驚くとともに失敗したときのリスクも考えさせられるものでした。詳細はここでは省... -
黄老思想における道器論と陰陽論・三才思想(その3)
中華伝承医学入門講座の講義ノートより 【気~中国的イデア論】 あまり指摘されていないと思いますが、中国における気の思想は、西欧におけるイデア論と同質のもので、... -
黄老思想における道器論と陰陽論・三才思想(その2)
中華伝承医学入門講座の講義ノートより 【気一元論】 上述したように、現象世界すべてが気によって生じるという考え方を気一元論とよびます。人間の体や意識・感情も気... -
黄老思想における道器論と陰陽論・三才思想(その1)
中華伝承医学入門講座の講義ノートより 【道器説と気の思想】 『老子』五十一章 陰陽魚 「道之を生じて、徳之を畜(やしな)い、物之に形(あら)われて、器之になる。... -
気口九道脉診概要
以下の文章は気口九道の概要として某所から依頼されたものの、ボツになったのでここに掲載しておきます。 字数の制約があったので、わかりやすくはないかとも思います。... -
インドの三徳(triguṇa)説と老子の徳との関係
サーンキャなんかのtriguṇa説、つまり sattva・rajas・tamasと展開される説を三徳説と訳されることがあるが、この徳という用語は道家の徳のニュアンスを援用したもので... -
名人は脉など見ない?
あるとき「名人は脈など診なくても問診だけで治療する」という考えがあるのを知って驚いたが、現代中医学はそんな傾向にあり、それは前々から日本の臨床家から批判され... -
ググれカス、ググるカス
コロナが流行り始めた頃、「コロナはただの風邪」派の人と話をしていたとき、「ただのカゼ」の根拠に疑問を呈したら、「インフルエンザの死亡者数・超過死亡数・重症化... -
文献学的センスの訓練
仏教サロン京都で主催している、東大助教の高橋健二先生の「サンスクリット・リハビリ講座」の二回目が終わる。 ヒトーパデーシャという説話集を文法的に詰めて読んでい...