古典に記されている季節の脉状と因地制宜

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古典に四季の影響を受けた脉状として弦だの洪だの鈎だとというのがあるんだけど、その解説に「弦とは××という脉状である」と再定義されていることがある。これが古典によって違っていたりする。なぜこのようなことが生ずるかというと、季節の状況が土地によって違い、その影響を受けているからではなかろうか?

中医には因地制宜(いんちせいぎ)という言葉があるんだけど、これは患者の住んでいる地域土地の気候や土地によって病態や健康な状態が変わってくるので、それにあわせて治療法を変えてゆくという治則のことだ。

となるとなると、春であっても土地によって気候が違うので春の状態が違う。季節の脉としての弦脉という傾向はあっても具体的には脉状のバリエーションがあるはずだ。だから古典を読み解くには注意が必要だ。

ではどうしたらいいかというと、春はなんで弦脉になるのかという、五気の生成理論に土地の影響を加味して人体の反応について考える必要があると思う。

補足すると、季節の脉状と五蔵六府の脉状と胃の気の脉状は脈管の診る位置が違う。外淫も種類によって見る位置・視点が違う。習ったときに思ったのは「できる人に教えてもらわないとわからん」。

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