『パーニニ文法学講義』読み始めるも難しい

先日とどいた川村悠人先生・アダム・アルバー・キャット先生の『パーニニ文法学講義』の冒頭30ページほど読み始めたんだけど、かなり難しい。あくまでも「パーニニ文法学」の入門書であって、サンスクリットの入門書ではない。

先生も書いておられるが、パーニニ文法の『八課集』は初学者にサンスクリットを教えるためのテキストではない。日本の大学だと、サンスクリットを学ぶ学部生ではまず無理で、最低でもインドの古典文献や言語学を学ぶ修士以上の学生レベルの知識がないと、それなりに理解するのは難しいでしょうね。まあ学部生のときに、すでにそれなりにサンスクリット文献を読める天才的な人もいますが。

数年前に、インドで伝統的な方法でサンスクリットを学ばれたMedha Michika先生からサンスクリット入門の連続講義をうけていたことがあるが、パーニニ文法学にもとづく独自テキストをもとに教えておられた(Amazonで買える)。日本語のサンスクリット文法書の記述とはまったく違い、本書にも出てくるパーニニ文法学の文法用語を使っておられたので、読みながらそのときの淡い記憶が生じた。『八課集』を抜粋した規則集がついているが、全文ではない。Michika先生が編集された全文を引っ張り出してきた(写真の黄色い本)。

数年前に京都の古本市で数百円で買って眠らせていた入門書も引っ張り出してきたのだが、川村先生のこの本を読めば少しは理解できるだろうか?

よろしければシェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次